プラスチック素材を熱で溶かし、金型に流し込んで成形する機械を射出成形機といいます。素材を溶かし(溶融)、型に流し込み(射出・成形)、固める(冷却)、取出すといった工程を1台で処理することができる機械です。
射出成形機の仕組み
①型締機構
金型の装着や金型の開閉を行い、材料の圧力に抵抗して金型を閉じておいたり、材料の突き出しを行う装置です。
②金型
プラスチックの製品の形に空洞が開いている鉄のブロック、ここに溶けた材料を流し込み、成形品を作ります。
③コントローラー
成形条件を制御するための装置です。最近ではNC化が進み、射出成形の速度や圧力、シリンダー温度、金型温度、材料の射出量などの成形条件を指定して制御しています。
④加熱シリンダー
プラスチック材料(ペレット)を加熱、溶融し、圧力をかけて金型に流し込む装置です。
⑤ホッパー
ペレットと呼ばれる、米粒状のプラスチック材料を入れておくタンクです。
⑥射出機構
プラスチックの材料を投入するホッパー、材料を加熱するシリンダー、噴射ノズルなどが含まれ、材料を熱で溶かして金型に注入するための装置です。